この記事では、2018/02/07に公開されたGrapeCity Barcode for Salesforceのアップデート(v3.1.2)の変更点を説明します。
このリリースは、GrapeCity Barcodeをご利用のすべてのお客様に対して転送アップグレードによる自動更新で提供されます。
新機能
プログラミング不要で読み取りアプリを開発
- 「GC Barcode」アプリをノーコード、つまりApexのプログラミング不要で使用できるようになりました。Salesforceのプロセスビルダーを使って、スマートフォンアプリからのバーコードの読み取り結果を処理できます。
分割QRコード(連結QRコード)の読み取りに対応
- 「GC Barcode」アプリによるQRコードの読み取りで、分割されたQRコードの連結に対応しました。車検証のように複数のQRコードを読み取り、読み取り結果を結合する必要のある業務にも対応できます。
フロントカメラによるQRコードの読み取りに対応
- 従来はスマートフォンのバックカメラを使ったバーコードの読み取りが可能でしたが、開発者がバックカメラの代わりにフロントカメラ(インカメラ)を指定することも可能になりました。フロントカメラでは、QRコードのみの対応です。
読み取り対象のバーコードの種類を指定可能に
- 従来はバーコードを読み取ってから種類を判別していましたが、読み取り前の時点でバーコードの種類を判定し、対象外のバーコードの種類を除外できるようになりました。複数の種類のバーコードが混在する環境でも、ユーザがストレスなく読み取りできるようになります。
シフトJIS対応
- QRコード読み取りがシフトJISエンコーディングに対応しました。
読み取り操作のユーザビリティの改善
- 「GC Barcode」モバイルアプリの新しいバージョン(1.1.0)によって、エンドユーザがバーコードを読み取るときの操作が改善しました。
- カメラ画面でバーコードを認識できたとき、バーコードに黄色のマーカー重なって表示されるようになりました。
- カメラ画面に照準器が追加され、複数のバーコードが並んでいるとき、特定のバーコードを指定できるようになりました。照準器とは、4つの緑色の鍵括弧のようなマークです。従来はカメラ画面にバーコードが映りこんだ瞬間に読み取りが実行されましたが、照準器がある場合は、カメラ画面内の照準器に収まったバーコードが読み取られます。
- カメラ画面に複数のバーコードが写りこんだとき、アプリが認識しようとしているバーコードを黄色のマーカーで識別できるようになりました。分割(連結)QRコードを読み込む際、まだ読み取っていないQRコードを指定しやすくなりました。
仕様の見直し
- SkyVisualEditorで「GrapeCity Barcode」AppComponentを使用する際、「バーコード値項目」が必須項目ではなくなりました。
不具合修正
- SkyVisualEditorで「GrapeCity Barcode」AppComponentを使用するとき、「バーコード値項目」で「リード」やカスタムオブジェクトを選択できない問題が修正されました。
- 「GC Barcode」のAndroid版アプリで、デバイスの「戻る」ボタンを押したときにアプリが終了する動作が修正されました。
- GrapeCity Barcodeのライセンスを持たないユーザでも「GC Barcode」モバイルアプリでバーコードの読み取り操作を実行できてしまう問題が修正されました。
既知の制限
- プロセスビルダーによる読み取り画面の開発で使用する「GCBarcode Scanner」アプリはLightning Componentを含むアプリケーションのため、利用するにはSalesforceの「私のドメイン」をリリースする必要があります。「私のドメイン」をリリースできない環境では、将来のVisualforceによるアプリケーションの提供をお待ちください。
- 分割(連結)QRコードを読み取り中のメッセージが英語で表示されます。
以上
0 コメント