GrapeCity for Salesforce よくある質問

Salesforceにログインできない場合の確認事項

ご注意:Salesforceは、株式会社セールスフォース・ドットコムが提供するCRMなどのクラウドサービスです。この記事では、グレープシティにおけるSalesforceの利用から知りえたノウハウを公開しています。正確な情報や最新の情報は、Salesforceのドキュメントを参照してください。

正しいと思われるユーザ名(ID)とパスワードを使っているにも関わらず、Salesforceにログインできないとき、その場では原因が表示されません。ここでは、Salesforceのユーザやシステム管理者が確認できるポイントを紹介します。

1. ログイン先が間違っている

Salesforceの本番環境の場合、既定のログイン先は「https://login.salesforce.com」です。Sandbox環境の場合、既定のログインページは「https://test.salesforce.com」です。

Community Cloudのコミュニティのユーザの場合、ログイン先のページは「https://login.salesforce.com」ではなく、コミュニティごとのログインページのURLになります。

2. ユーザ名が間違っている

Salesforceのユーザ名はメールアドレスの形式ですが、実際のメールアドレスとは限りません。たとえば、本番環境からSandboxを作った場合や、あるメールアドレスの所有者が複数の組織に所属しているとき、ユーザ名はメールアドレスとは異なります。具体的には「user@example.com」という連絡先メールアドレスであっても、ユーザ名は「user.sandboxname@example.com」や「user@example.com.orgname」の場合があります。「.sandboxname」や「.orgname」の部分は、Salesforceの組織ごとに異なります。
ユーザ名が間違っていると、別のSalesforce組織にログインを試行していることになるため、システム管理者がログイン履歴を確認しても、ログイン失敗のログがありません。

3.「私のドメイン」を使っている

Salesforceの「私のドメイン」を有効化し、かつ「 https://login.salesforce.com からのログインを防止」をオンにしているとき、https://login.salesforce.com のURLからログインすることはできません。この設定は既定ではオフになっています。

4. ログイン時間帯が制限されている

Salesforceのプロファイルで「ログイン時間帯の制限」によって制限された時間帯の場合、ログインできません。この場合「ユーザ名とパスワードを確認してください。それでもログインできない場合は、Salesforce システム管理者にお問い合わせください。」というメッセージが表示されるので、ユーザはログイン時間帯が制限されていることが原因とは、その場で知ることができません。

ユーザがパスワードのリセットを試みると、ユーザ名に登録しているメールアドレスにこの理由が通知されます。

5. ログイン IP アドレスが制限されている

Salesforceのプロファイルで「ログイン IP アドレスの制限」の範囲外のIPの場合、ログインできません。この場合「ユーザ名とパスワードを確認してください。それでもログインできない場合は、Salesforce システム管理者にお問い合わせください。」というメッセージが表示されるので、ユーザは許可されているIPの範囲外からログインしようとしているかどうか、知ることはできません。

一方、信頼するIPアドレスを「設定」-「管理」-「セキュリティのコントロール」-「ネットワークアクセス」によって組織単位で設定している場合、この場合はメールアドレスに確認コードが送られるので、確認コードを入力するとログインできます。

6. ユーザが凍結(ロックアウト)されている

パスワードの打ち間違いなどによる試行回数が一定回数(既定では10回、セキュリティ上の推奨は3回)を超えると、不正なアタックとみなされてユーザが凍結(ロックアウト)されます。このとき、管理者による凍結解除が必要になりますが、ユーザからは単に「ログインできない」現象となり、ロックアウトされているかどうかは判断できません。

7. ユーザが無効化されている

利用者が異動した、Salesforceを別の利用者に割り当てるためにライセンスを外した、などの理由でシステム管理者によってユーザが無効化されている場合は、そのユーザ名でログインしようとすると「お客様の入力されたユーザ名はシステム管理者により禁止されています。お客様のシステム管理者にご連絡ください。」というメッセージが表示されます。

8. ブラウザに古いパスワードが保存されたままになっている

Salesforceの既定の設定では、ユーザは定期的にパスワードの変更を求められます(既定では90日ごと)。ユーザがSalesforceへのユーザ名とパスワードをブラウザの自動入力機能で運用している場合、ユーザがSalesforceのパスワードを更新しても、ブラウザに保存されているパスワードは古いままなので、自動入力によるログインは失敗します。パスワードを更新した場合はブラウザの自動入力に保存されているパスワードも更新する必要があります。

なお、外部のパスワードマネージャを導入している場合も同様です。

9. ブラウザ以外のアプリケーションからログインしようとしている

Salesforceと連携しているアプリケーション(たとえばDataLoader)を使用していて、そのアプリケーションの画面内でSalesforceのユーザ名とパスワードを入力する場合、ユーザ名とパスワードが一致していてもログインできない場合があります。この場合、パスワードに続けて「セキュリティトークン」を入力します。「セキュリティトークン」は、Salesforceの「私の設定」-「個人用」-「私のセキュリティトークンのリセット」を操作するとメールで通知されます。
セキュリティトークンの入力を不要にするには、システム管理者が、アプリケーションが接続に使用しているIPアドレスを信頼済みにします。

10. パスワードが大文字で入力されている

キーボードのCapsLockキーがオンになっていると、「abc」とタイピングした結果が「ABC」と入力されます。パスワードは大文字と小文字が区別されるため、パスワードの不一致となり、ログインできません。
Salesforceのログイン画面では、CapsLockキーがオンになっている状態でパスワードを入力すると「Caps Lock がオンになっています。」というメッセージが表示されます。

この状態を確かめるには、「メモ帳」などで試しに英字キーをタイプします。

11. NumLockが有効になっている

ノートパソコンなどのキーボードで、文字キーの場所で数字を入力できる「NumLock」というモードがあります。このモードが誤って有効になっていると、文字を入力しても代わりに数字が入力される可能性があります。

この状態を確かめるには、「メモ帳」などで試しに英字キーをタイプします。NumLockを解除するには、キーボードのNumLockキーを押下します。

12. キーボードの種類が誤って認識されている

日本語キーボードと英語キーボードでは記号などの位置が異なるため、日本語キーボードを使用していてもWindowsなどによって何らかの理由で英語キーボードとして認識されてしまっている場合、パスワードの記号を正常に入力できていない可能性があります。

この状態を確かめるには、「メモ帳」などで試しに記号キーをタイプします。

13. ログイン数が1時間あたり3,600回を超えている

Salesforceではログイン数は1ユーザにつき1時間あたり3,600に制限されています。単純に、1秒に1回を超えるログイン、たとえばプログラムなどで0.5秒ごとに1回のログインを行うと30分で制限に達する計算になります。

14. パスワードの期限が切れている

Salesforceの連携アプリからログインしようとしているが、パスワードの有効期限(既定では90日)が切れている場合、ログインできません。「INVALID_OPERATION_WITH_EXPIRED_PASSWORD」というエラーになります。

15. APIアクセスのためにログインしようとしているが、ユーザまたは組織でAPIが許可されていない

APIアクセスのためにユーザ名とパスワードを使用する場合、組織でAPIがサポートされていない場合は「API_DISABLED_FOR_ORG」というエラーになります。ユーザにAPIアクセス権がない場合「API_CURRENTLY_DISABLED」というエラーになります。

16. Salesforceがメンテナンス中である

メンテナンス中はログインできないか、または読み取り専用でログインできる場合もあります。使用しているSalesforceのインスタンスがメンテナンス中かどうかは、次のリンクで確認できます。

17. ログイン先のSalesforce組織が利用可能でない

ログイン先のSalesforce組織が削除済みの場合、正しいユーザ名とパスワードを入力しても「ユーザ名とパスワードを確認してください。それでもログインできない場合は、Salesforce システム管理者にお問い合わせください。」というメッセージだけが表示されるため、ユーザはログイン先の組織がまだ使用可能かどうか知ることはできません。

削除済みの原因は、トライアル版の期限切れ、開発環境の期限切れ、解約などが考えられます。

18. 登録されたメールアドレスが間違っている

はじめにシステム管理者がユーザのためのユーザ名を作成するとき、誤ったメールアドレスを記入すると、そのユーザにはユーザ名を有効化するためのメールが届きません。

19. パスワードをリセットしたが、Salesforceからパスワード再設定のメールが送信されない

いくつかの可能性が考えられます。

a. Salesforceからのメールが、誤って受信トレイの迷惑メールフォルダやJunkメールフォルダに分類されているかもしれません。

b. お使いのメールアカウントやメールサーバーの設定で「noreply@salesforce.com」からのメールが受信拒否に設定されているかもしれません。

b. Sandboxにログインしようとしているとき、メールアドレスの設定が正しくないかもしれません。システム管理者がSandboxを作成したとき、Sandboxを有効化したシステム管理者のメールアドレスは「user@example.com」のように正しいメールアドレスになりますが、他のユーザのメールアドレスは「user=example.com@sandbox」のように、正しくない仮のメールアドレスが設定されます。このため、システム管理者がメールアドレスを変更する必要があります。

c. Salesforce組織全体でメールの送信が禁止されている場合、パスワードのリセットメールは送信されません。

Salesforce Classicの場合「設定 > メール管理 > 送信」、Lightning Experienceの場合「設定 > 管理 > メール > 送信」の「アクセス権」が「アクセス権限なし」になっているとき、パスワードの再設定メールも送信されません。通常、この設定は本番環境では「すべてのメール」、Sandboxでは「システムメールのみ」となっています。

20. ユーザ名に見えない文字が含まれる

システム管理者がユーザ名を登録するとき、誤って見えない文字(印刷できない文字)を含んでしまったとき、ユーザにはその文字が見えず、ログインできない場合があります。

このような場合、初回のSalesforceからのメールアドレスの確認メールから最初のログインを実行できますが、いちどログアウトすると、次回からログインできません。厳密には、ユーザがユーザ名と一緒に見えない文字を入力できればログインできますが、見えない文字には複数の種類があり、ユーザ名のどの位置にも表示できるため、ユーザやシステム管理者が自己解決するのは困難です。そのような文字には、たとえばMacで使われる「U+0008」がありますが、これに限りません。なお、「U+0008」は文字を示す番号であり、「U+0008」という6つの文字の意味ではありません。

見えない文字の原因を特定するには、Microsoft ExcelやGrapeCity Spreadsheet for Salesforceの数式を使用します。Excelの場合、Salesforceのユーザ一覧をDataLoaderなどでエクスポートし、エクスポートしたCSVファイルを開きます。数式のCLEAN関数では、このような文字を除去できるため、CLEAN関数を実行する前と、実行する前の文字列の長さをLEN関数で比較すると、見えない文字の存在を知ることができます。GrapeCity Spreadsheet for Salesforceを使うと、数式列でExcelのCLEAN関数、LEN関数そしてIF関数を使ってSalesforceからデータをエクスポートせずにSalesforce上で見えない文字の有無を判定できます。たとえば「お気に入り - すべてのオブジェクト」から「ユーザ」を開き、「デザイン」で「ユーザ名」列を追加した後、数式列を追加し「=IF(LEN([ユーザ名])>LEN(CLEAN([ユーザ名])),"見えない文字が含まれます","見えない文字はありません")」という数式を実行します。

実際にCLEAN関数が正常に動作するか確認するために、見えない文字を入力するにはUNICHAR関数を使用します。たとえば、「=CONCATENATE("username@example.com",UNICHAR(8))」という数式の結果は、末尾に見えない文字を含みます。CONCATENATEは文字列を連結する関数です。

「U+0008」のような文字が見えないかどうかは、使用するアプリケーションのバージョンや設定、状況によって異なります。たとえばWindowsでは見えるがMacでは見えない場合、逆にMacのExcelでは見えるが、WindowsのExcelでは見えない場合、ブラウザでの入力中は見えるが、入力済みの値がページなどに表示されている場合は見えない場合などがあります。

以上

0 コメント

記事コメントは受け付けていません。